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2006/02/25始動
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わしだ。ごしだ!


……サテ。

本日はTDMの実習をしました。

……ぇ?TDMって?

えっとですね。

Therapeutic Drug Monitoringです。

日本語にすると「薬物血中濃度モニタリング」のことです。わかったかな?



……わからんでしょうね。多分。

では簡単に。



薬の効果は、同じ量を飲んでも個人で違います。
それは代謝酵素とか遺伝的要因とか色々理由があるんです。
このあたりはわかりやすいかと思います。

で、ですね。

薬ってのは、身体の中に入ると血液を通して全身もしくは患部に運ばれます。
このとき、血液に薬が溶けているので、当然血液中の薬の濃度というモノが存在します。

実は薬物の血液中濃度と効果の関係というのは、個人でほとんど差がないのです。

すなわち、血液中の濃度を同じようにしさえすれば、薬はどの人でも同じ効果を発揮する、という訳なんですね。


さて。このあたりまでは前置きです。


血中濃度には、薬の効果が出る濃度範囲があり、それを超えると副作用が出まくる範囲、というモノもあります。
当然、薬の効果が出る範囲に有る方が良いですね。

そして大抵の薬はこの範囲と毒性の範囲が離れているので、気にする必要は余りありません。

ですが。

世の中には、この効果範囲と毒性範囲が近接しまくっているものがあります。

有名な例が、ジゴキシンという心臓の薬です。

この薬は、心臓の作用を強める働きがあるのですが、如何せん強力なもので、少し投与量をミスるとあっという間に毒性範囲に到達、下手すりゃ死にます。

しかして。
濃度を低くすれば、今度は効果が出ないから困りもの。
そして人によって効き目が違うっと……


こういったときに、TDMは効果を発揮します。

採血で得られた血を機械にかけて、まぁ色々操作することで現在の薬の濃度だけでなく、それまでの薬の濃度変化なども推定することができるんです。

それを元に、今後の投与設計を考えるわけですね。ドンだけの量をどんだけの間隔で飲むか、みたいな。

すごいっすね。世の中。

ここでもパソコン大活躍。

複雑な計算も一瞬ですね。しかも正確。
ミスがあるとすれば、人が入力する場面だけだという。

いやはや、便利な世の中。

しかし、そのTDMの薬剤師さんはこういってました。

「パソコンでやる前に、マズ検査結果を見てどうなるかを大体予測つける必要がある。なんでかっていうと、その想像と違っている事がわかれば、入力ミスを発見できたりするから。もしくは、自分の考えを修正できるから。」

だとか。要約ですけどね。

TDMの対象となる薬は、その性質上ミスると死に繋がる可能性が高いモノばかりです。
そして人が関与する限り、ミスは起こるものです。

前にも言いましたね。

ミスは0には出来ないが、0に限りなく近づける事が出来る。その努力を怠ってはいけない。

やっぱり、現場の人たちは責任感が強いなぁ……と感じた今日この頃でした。
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1984/07/19
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無いな……
自己紹介:
つれづれ日記第一回参照。
久々にこの部分いじったわ。
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